国指定天然記念物「実相寺のイチョウ」

イチョウの円錐形の美しい樹形と秋の黄葉の見事さは、この木に対する印象を格別のものにしており、神社境内や公園などに植えられることが多い木です。

「実相寺のイチョウ」は、樹高約25メートル、イチョウとしては巨木でもありませんが、雄木でありながら小枝の一部に雌花がつき、実を結ぶ珍しいイチョウとして国の天然記念物に指定されています。

イチョウには雄木と雌木の区別があり、雄花は1本の軸におしべが房状につき春に花粉を出します。風によってその花粉は数十キロ遠方にも達すると言われており、だから近くに雄木がなくても雌花は受粉し、実を結びます。現在では実をとるためにつぎ木している人もいますが、「実相寺のイチョウ」はつぎ木しなくても雄木の一部に実が着く珍しい木です。

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